〔016〕月 山 (1,980m)
2003年08月11日(当時54歳)
前日の移動
  鳥海山から月山高原ラインの終点、八合目駐車場に移動し、月山高原ロッジの駐車場で
車中泊とする。 今日は鶴岡市の花火大会であり、打上花火を見下ろす格好となる。
当日の山歩き
  昨日と違い、今日は昼から天気が崩れる天気予報であるので、5時半に出発とする。
弥陀ガ原の高原湿原をなんたら神社側に周り、登山口の標識を確認して登り始める。
石がゴロゴロした緩やかな傾斜の道には高山植物が咲き誇っている。
  1時間半で仏生池小屋に着き、ここからはオモワシ山へ登りがきつくなってくる。
登りきると、又、道は穏やかになり残雪が点在する行者ガ原を見渡せる登山道となる。
再度、きつい登りを上がりきると広々とした草原状の月見ガ原が見渡せる景観の良い道となる。
2時間半を要し、月山神社に着くが、神社内へは五百円を払ってお払いを受けてからとなる為、
中には入らなかった。 知っている人は少ないであろう神社裏の山頂に上がり、遠く出発点の駐車場が見える景観の良い場所で15分ほど休憩する。 来た道をゆっくり下り、弥陀ガ原に戻ってからお弁当を食べた。
4時間45分で月山を終え、朝日岳登山口の朝日鉱泉に移動する。
日本百名山に戻る

8合目にあるレストハウスと駐車場からは日本海が見えていた。
昨夜は駐車場から花火大会を見ることが出来た。

駐車場から直ぐ横に広がっていた ”弥陀ガ原高原湿原”には
周回散策路があったが、下山時に寄ることにした。

湿原には数多くの池塘があり、イモリが泳いでいた。

遊歩道の奥にある登山口。
ここから石がゴロゴロした歩き難い道が山頂まで続く。

時折出てくるガスに包まれた”ニッコウキスゲ”のお花畑。

あちこちに雪渓が見られるが、残念なことに雪渓を歩くことはなかった。

”仏生池小屋”と”オモワシ山” この山も山頂と間違えてしまった。

月山神社と社務所が見えて来た。
手前の低いピークが ”月山”の山頂だろう。

月山神社に着く。
  立山神社と同じく、ここから先は五百円払えときた。
山頂三角点はどこにあるのと聞くと ”境内の中にある。”と言う。
嘘付き神主め。 三角点は神社外にあることは既に知っていて聞いて
みた。 当然中には入らない。
後から来た人に三角点の位置を教えて
ささやかな営業妨害をしてやった。

神社の裏に山頂より歩いて来た縦走路を振り返り見る。
高低差は少ないが距離はたっぷりあった。

神社の反対側に伸びる登山道にある ”頂上小屋”はペンションな様な風貌をしていた。
この先には三方からの登山道が合流している様である。

鳥海山ほどではないが月山もお花畑が続く、もう、写真を撮るのが邪魔臭くなってきた。

今日の温泉
  羽黒町にある ”やまぶし温泉ゆぽか”(350円)に入る。
値段が安い上に湯船、露天風呂は広くサウナも付いていた。

朝日岳顛末記
  14kmの狭く長い林道を走り、夕刻5時に登山口である朝日鉱泉小屋
の駐車場に着く。 雨が降り出し、明日の山登りは登りだけでも6時間は掛かる長丁場なので、明日の朝も雨なら中止して帰宅することにする。
  浜松から来た人も明日は日帰り登山だと言う。 御岳を2時間で登ったとか、レインウエアーはモンベルかモンカフェか知らないけれど4万円したとか、自慢話を聞かしてもらう。 俺の1,980円の長靴と百均のカッパを鼻で笑いやがった。
  8/12の早朝も雨は止むことが無く、カッパを着ての6時間は嫌なので
早々にリタイヤして ”朝日岳”は中止して帰宅することにした。
  相棒が居る時にはペンション ”エルグランド”での宿泊となるが、
今回は一人なので燃費の良い民宿 ”とるねお屋”での宿泊となった。
トータル走行距離1300km、平均燃費15km/Lで終える。
2003年度の東北遠征
  03/10   03/11   03/12
  鳥海山→月山→大朝日岳(雨天中止)

岩手山の山頂のヘビに続き、ここでは山頂近くでカエルを見付けた。
種類は判らないが、きりりとした男前?のカエルだった。
後日、調べてみると ”タゴカエル”かも知れなかった。

”仏生池小屋”は避難小屋とは思えない程の大きな小屋であったが、
内部の状態をチェックこと無く通り過ぎてしまった。


山形県鶴岡市羽黒町川代

標高差:600m
Road Map :宗教色の強い出羽三山から山形の県道211号線から月山高原スカイラインに入る。
Route Map:弥陀ヶ原の登山口から穏やかなお花畑の道を山頂まで往復。
日本百名山』 登山口は既に八合目だったので、高原歩きをしている様な楽チン山歩きだった。
がっさん
深田久弥著の「日本百名山」から
  優しく−− それが月山である。北の鳥海の鋭い金字塔と対照するように、それは優しい。
田山花袋の『山水小記』は、北海道をのぞいて日本の北から南までの印象的旅行記で、
その旅情にあふれた文章を私は愛しているが、一番初めに月山が出てくる。
登山道としては高度感がある場所は少なかったが、
山頂からは2千m級の標高差が実感出来る展望だった。
充実した設備なのにやけに安い ”やまぶし温泉ゆぽか”で
汗を流し、朝日鉱泉に移動する。
登山道(参道?)の大半にはゴロゴロした石で整備されていた。
2023年10月9日改定
”オモワシ山”の山頂近くから振り返り見ると ”仏生池小屋”の
谷側に広い残雪が見られた。 この残雪が ”仏生池”なのか。
この辺りの登山道(参道)は良く整備された石畳道となっていた。
月山で見掛けた高山植物
月山神社の境内に入ると金を取られるので入口から先には入らない。
今回、利用した ”湯殿山コース”は終始たおやかで急登部は無かった。